治療はまず検査から|心筋梗塞で命を落とすその前に|季節の変わり目は要注意

心筋梗塞で命を落とすその前に|季節の変わり目は要注意

看護師

治療はまず検査から

医療ベッド

病原体を見つけ出す

病気の治療の第一歩は、原因を突き止めることから始まります。そこで用いられる方法の一つに「免疫沈降」というものがあります。もともとは生化学の研究用に開発された分析方法でした。抗原と抗体が反応する免疫反応を利用して、いろいろな抗体を使い分けて目的のタンパク質(抗原)を見つけ出し分離するというのが大まかな仕組みです。この分析法に様々な改良や改善が加えられることで、様々な分野で応用されるようになっているのです。この免疫沈降を使った検査で速やかに病原体を特定することができれば、その後の治療も的確で効率の良いものにすることができるのです。最近では、がんの治療として免疫療法が注目を集めています。この免疫療法にも、がんの組織を特定するといった行程で免疫沈降が利用されています。

がん治療への貢献

がんを治療する免疫療法には、もともと人間に備わっているがんを攻撃する免疫機能を活性化させる「樹状細胞療法」というものがあります。この樹状細胞というのは、直接がん細胞を攻撃するものではありません。ですが攻撃する対象を認識してそれを、実際に攻撃を行う免疫細胞に対して指示する能力を持っています。つまりこの樹状細胞にがん細胞を攻撃対象として認識させてやれば、免疫細胞はがんを攻撃し始めるということなのです。樹状細胞を処理するため、対象がん細胞を特定する際に利用されるのが免疫沈降という分析方法なのです。患者それぞれ異なるがん細胞から攻撃の目標となる抗原を速やかに取り出すため、日々改良が行われています。これ以外にも新種の病原体の発見、新薬の開発など様々な分野で免疫沈降が活用されているのです。